車の査定ってどう評価しているの?
交渉したいので先にテンプレートを確認しておきたい
ドアを交換したんだけど修理歴や事故車扱いされるの?

車を売ろうと思っているけど、こういった事を考えてちょっと不安になったりしませんか?
買取業者は沢山いますが、査定するテンプレートは殆ど同じです。

なのでこの記事でテンプレートとその見方をしっかり学べば、買取時の交渉を上手にできるようになるでしょう。
という事で今回はこのテンプレートとその見方について解説していきたいと思います。

車査定表のテンプレートや見方

車の査定表は基本的に下記のような表で構成されています。

左上から、

  • 「査定No」業者側が管理しやすいように振ってある番号
  • 「車歴」売ろうと思っている車を登録した日時
  • 「形式や車種、年式等」車の基本的な情報
  • 「評価点」車の査定評価点で、内装評価が別で分かれている業者もあります
  • 「車検日時」最後に車検を行った日時
  • 「シフト」FAT(フロア)、CAT(ステアリング)などシフトの種類
  • 「装備品」スマートキーやパワステ、ETC、ナビなど買う側が魅力に感じる装備品の有無
  • 「走行距離」その車の走った距離
  • 「冷房」AAC(オートエアコン)、WAC(デュアルエアコン)などエアコンの種類
  • 「ガソリン」ガソリンなのか、軽油なのかなど
  • 「整備手帳」車を購入した時に必ず貰える点検などを記録できる整備手帳
  • 「輸入車用 備考」年式やハンドル位置など
  • 「名義変更期限」自動車税の納付通知書が送られないようにする為
  • 「セールスポイント」査定士から見たその車の特徴
  • 「特記事項」注意事項として記載しておくべき事
  • 「検査員報告」外装をチェックした時のキズなどを記入

となっています。

この中で、「検査員報告」となっている項目以外の事は【平均相場】を定める項目であり、その車の査定額が大幅に変わったり影響する事はありません。
影響する点はこの「検査員報告」です。
評価点は走行距離をベースに、内装や外装の評価点を元にポイント付していきます。

評価点の付き方

最高は「走行距離が10,000km未満且つ無傷/無補修・登録後1年未満の車」でS点(7点~9点)がつきます。
次に「走行距離が30,000km未満且つ無傷/無補修で加修する必要のないもの・走る上で必要な部品が良好である事」で6点
「走行距離が50,000km未満且つ小さなキズや凹みがあるが、内外装ともに加修する必要のないもの・走る上で必要な部品が良好である事」で5点
「走行距離が100,000km未満で内外装ともに軽微な補修をする事によって5点に近づく場合」は4.5点
「走行距離が150,000km未満で目立つキズや凹み、サビや焦げなどがあったりして加修が必要な場合」は4点
「走行距離が150,000km未満で多数の焦げ穴や破れがあったり、大小の鈑金や加修を必要とするところが数箇所あるもの」は3.5点
「走行距離が150,000km未満で全補修、交換、張替えを必要とする場合」は3点
商品価値がなく売れる見込みがたたない車は2点
改造してしまった車や災害(塩害・雹害)にあった車や水没した車、粗悪車は1点
修復歴のあった車はR点
何十年も前の車やレプリカ車など評価するのが困難な場合は点数なし

とポイント付されています。

上記の評価点で注意するべき所は走行距離の「未満」という点です。
もし走行距離数が15,000kmだったとしても目立つキズや凹み、サビや焦げなどがあったりして加修が必要な場合は6点ではなく4点となりますので注意しておきましょう。

車査定表の車両チェックに記入してある記号の意味


では、この検査員報告で記載するAやWといった記号がどんな意味を指すのかについて。

評価 線キズ
A1 10cm以内
A2 20cm~30cm
A3 パネルの端から端
A4 A3用紙程度のキズが複数もしくは著しく目立つ

「A」は引っ掻いたようなキズや擦ってしまった際に出来た線キズがある場合に記入します。
上記の査定表テンプレートにある右下の車図にあるパネル毎に減点されるので同じパネルに複数ついてしまったり、沢山のパネルに記入された場合、A1の評価だったとしても査定額に大きく響いてしまうと思っておいたほうがいいかもしれません。

評価 凹み
U1 ゴルフボール大くらいまで
U2 テニスボール大くらいまで
U3 サッカーボール大くらいまで
U4 サッカーボール大以上

「U」はヘコミです。
注意点としては塗装面のヘコミだけではなく鈑金にヘコミがあった場合もこの「U」が記入されてしまいます。

評価 キズを伴う凹み(要板金)
B1 ゴルフボール大くらいまでの凹みとキズ
B2 テニスボール大くらいまでの凹みとキズ
B3 サッカーボール大くらいまでの凹みとキズ
B4 サッカーボール大以上の凹みとキズ

「B」はキズを伴っているヘコミです。
両方ある場合、パネルシートにAとUを一緒に書くと見難くなってしまう為「B」と記入します。

評価 要塗装/塗装剥げ/色アセ
P1 小さい色ズレ/小さい塗装剥げ
P2 色違い/部分的な色アセ/塗装剥げ中程度
P3 全体的な色アセ/大きな塗装剥げ
P4 P3を超える色アセや塗装剥げ

塗装が剥げてしまったり変色した時に記入。
塗装を再度する必要がある場合、査定ポイントが大幅に減点される為、金額にかなり影響してきます。

評価 補修跡
W1 よく見ればわかる補修跡
W2 カンタンに確認できる補修跡
W3 全面的で再補修が必要な跡

塗装のし直しや部品交換などをした補修跡が確認された場合に記入されます。
この中でW3と評価されてしまった場合はポイントが大幅に減点されてしまいますので注意しましょう。

評価 サビ
S1 500円玉程度の大きさ
S2 テニスボール程度の大きさ
S3 サッカーボール程度の大きさ
S4 サッカーボール以上

サビがあった場合は「S」と記入されます。

評価 腐食
C1 500円玉程度の大きさ
C2 テニスボール程度の大きさ
C3 サッカーボール程度の大きさ
C4 サッカーボール以上

サビが影響したりして、腐食が発生している場合に「C」と記入されます。
サビよりも深刻な問題ですので「S」よりも減点されるポイントが高くなります。

評価 要交換
X1(スクリーン) 5cm以内の切れ、焦げ、小~中のくもり/補修跡
X2(スクリーン) 交換する必要あり(5cm以上の切れや焦げ、くもり大)
X1(フロントガラス) 1cm程度の割れ、良好な補修跡
X2(フロントガラス) 3cm程度の割れ、再補修する必要ありの補修跡
X3(フロントガラス) X2を超えるもの
X1(ほろ) 5cm以内の切れ、小さい焦げ、それらの補修跡
X2(ほろ) 5cm~20cm以内の切れか、その補修跡
X3(ほろ) 交換する必要あり(20cm以上の切れ、補修不良大のもの)
XX 交換済み

「X」は交換する必要があると判断された場合に記入します。
交換済みであれば「XX」と記入されますが、Xとはだいぶ評価・意味合いが異なってきますので必ず覚えておきましょう。

まとめ

車の査定では必ずこの表を使って査定していきます。
記号の意味や評価点について詳しくないが為に、「交渉が出来ずに高く売る事が出来なかった!
と後悔する人も多いので、高く売りたいのであれば必ずこの査定表のテンプレートや見方については覚えておくようにしましょう。

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