「廃車にして車を乗り換えよう・・・」
「大事に乗っていた愛車が動かなくなってもう数年・・・」
「亡くなった叔父の車を廃車にしたい・・・」
「盗難・災害で車が手元にないので一時的に保険を払わないようにしたい・・・」
このように思って廃車を検討しているけど、廃車にする場合いくらかかるのか?
廃車をする前に必ず知っておくべき10つの料金について解説していきたいと思います。
廃車の料金については
- リサイクル料金について
- 直接解体屋に行くと安くなるの?
- 業者に依頼する場合と自分で手続きする場合、どれ位コストを抑えられるのか?
- 故障しているか否かで料金や手続きが変わったりするの?
- 車検や自賠責が切れた時の料金や手続きについて
- 永久抹消登録と一時抹消登録について
- 所有者がいない車を廃車にする場合
- 改造パーツはそのままにしたほうがいいか、売ったほうがいいか
- 災害や盗難にあった車の廃車方法
- ローンが残っている車を廃車にするケース
の前に、1つ質問です。
廃車になる位まで車を乗り続ける人がどれ位いるかご存知ですか?
答えは「殆どいない」です。
なぜなら、車は価値が無くなるまで乗り続けるよりも、現金にしたり買い替えたりする方がお得だと考える人が多いから。
もちろん、ずっと長く乗ってきた車だから最後まで乗り続けたいという人もいますし、場合によっては事故や故障などにより廃車せざるを得ないようなケースもあります。
それでは、廃車の料金体系とはどのようになっているのでしょうか。
廃車にかかる費用は、
- 自動車リサイクル料金
- 車の引き取り費用
- 解体費用
- 抹消登録費用
となります。
このうち、自動車リサイクル費用は既に車検時の時に支払っているケースが多いのでご自身であえて払ってないという事ではなければスルーしてOKです。
自分で持ち込んで登録抹消も自分で行えば、実質的に発生するのは解体費用のみとなります。
また、この解体費用についてもケースバイケースですが、鉄くず代として普通車の場合に1~3万円軽自動車の場合で3千円~1万円ほどもらえるケースもありますので、交渉次第ではお金が戻ってくる(プラス)になることも。
リサイクル料金って何?払っていない場合どうすればいいの?
2005年自動車リサイクル法が施行されることにより、自動車所有者は自動車を廃車する場合には自動車リサイクル料金を支払わなければならなくなりました。
ほとんどのケースで、新車購入時に支払うか車検時に支払っています。
もし新車購入や車検時の支払明細があれば確認してみるといいでしょう。
このリサイクル料金を支払っていない場合には廃車することができませんので、払ってない場合には廃車時に陸運局などで支払う必要があります。
自動車リサイクル料金は、車種・エアバックの数・重量・エアコンの有無などによって異なりますので注意しましょう。
大体の目安としては
軽・小型自動車 | 7,000~16,000円 |
---|---|
普通自動車 | 10,000円~20,000円 |
大型トラック | 10,000円~16,000円 |
バス | 40,000円~65,000円 |
です。
詳しくは自動車リサイクルシステムのサイトで確認できます
※7時~24時まで
少しでも安く廃車にする為には、直接解体屋に行くのがいいの?
以前であれば、少しでも安く廃車するには自分で手続きを済ませて直接解体屋までもっていく方法が最善のやり方で、鉄くず代次第では解体費用を浮かすことも多々ありました。
しかし、抹消登録を自分でやったり、解体屋さんを探して直接持って行ったりとなかなか面倒な作業を伴うのが普通で、忙しい人などにはなかなか難しい問題もありますよね。
最近では車買取業者というビジネスが登場してきており、廃車でも買い取ってくれる業者が増えてきました。
ネット上には、車買取査定の一括サービスがありますので、無料で複数社から見積もりをもらい高額で売却することができます。
買い取り業者を利用するメリットとしては、
- 面倒な作業をカットできる
- 事故車や水没車でもパーツを買い取ってもらえる可能性がある
- 買取金をも会える可能性が高い
- 自動車税や重量税が戻ってくる
- 車の引き取り代
- 解体費用(スクラップ代)
- 廃車代行費用
- 申請書
- 手数料納付書
- 自動車税・自動車取得税申告書(管轄の運輸支局で貰えます)
- 実印
- 発行から3か月以内の印鑑証明書
- 車検証
- ナンバープレート
- リサイクル券
- 使用済み自動車引取証明書
- 故障していても動く場合
- 動かない場合
- 故障していて動かない車でも修理することで動く
- 自動車リサイクル料金
- 車引き取り代
- 解体費用
- 廃車手続き代
- 車検証の原本
- 廃車する代理人の免許証のコピー
- ナンバープレート(2枚)
- 亡くなった所有者と代理人の親族関係を証明する戸籍謄本
- 除籍謄本(戸籍謄本に亡くなっていることが記載されていない場合)
- 発行から3か月以内の代理人の印鑑証明書
- 代理人の実印
- 遺産分割協議書
など。
もちろん、買い取ってもらえないケースも稀にありますが、無料で査定してもらえますので、見てもらうだけ見てもらう方が絶対にオススメです。
業者に依頼する場合と自分で処理する場合、料金はどれ位異なる?自分でやる場合は何が必要?
リサイクル料金は支払い済みで、忙しくて時間がないためにすべて業者に依頼するケースで発生するコストとしては、
となります。
ケースバイケースですが、通常は20,000円から30,000円程度と考えてもらっていいでしょう。
自分で廃車手続きを行う場合はどうなるのかというと、
業者に依頼するケースと比較すると、抹消登録手続きを自分で行えば発生する費用は解体費用と車引き取り代となり、解体費用は鉄くず代が発生することから交渉次第ではただにできる可能性もありますし、引き取り代も車が動く場合には自分で運転して持っていけば無料となります。
つまり、時間と労力さえ気にしなければ、自分で廃車する場合にはコストを大きく抑えることが可能です。
自分で廃車を行う場合に必要な資料は、
となります。
故障しているかしていないかで廃車方法や料金はどう変わる?
故障車を廃車するときの注意点としては、
この3つで状況が異なってきます。
通常の廃車手続きを行うケースでは、故障で動かない車の場合には車引き取り代が発生します。
買い替えなどでディーラーに依頼する場合には、サービスしてもらえる可能性もあるでしょうが、いずれにせよ車を引き取ってもらう必要が出てくるという事は覚えておいてください。
最近では、故障車で動かない車でも引き取り料金無料で買い取ってくれる買取業者が多くなってきています。
事故車や水没車であっても、修理すれば動く場合やパーツが売れる場合には思わぬ査定額が出ることも。
故障しているからとあきらめる前に、無料査定を受ける受けてみることで、その結果を見てから従来の廃車方法を考えるほうが得策です。
車検や自賠責が切れている場合、方法や料金はどう変わる?
車検や自賠責が切れた車でも問題なく廃車にすることは可能ですが、車検切れや自賠責に加入していない車は公道を走ることができませんので、最も簡単なのは買取業者などに廃車を依頼するという方法です。
これを自分で行うためには、自賠責が切れている場合にはその準備をして、管轄の陸運支局に1~5日間運転できる仮ナンバーを申請する事ができます。
仮ナンバーはを申請するためには、1~5日間の自賠責料金と仮ナンバー費用の750円のみとなりますので、引き取り料金と比較すればコストはかなりお安くなりますので、引き取りが嫌なのであれば仮ナンバー申請をするのがオススメです。
永久抹消登録と一時抹消登録って何?料金は違う?
永久抹消登録とは車を完全に抹消する廃車方法のことで、これに対して、一時抹消登録とは、自動車の使用を一時的に止める廃車方法のことです。
一時抹消登録後に使用する場合には、中古車新規登録を申請することで使用できるようになります。
一時抹消登録をしておくと、税金や自賠責を支払う必要はなくなりますので、海外転勤や長期入院などで車を長期間使用しない場合に利用される廃車方法です。
永久抹消登録の場合には、通常の廃車費用が発生しますので、
が発生しますが、一時抹消登録の場合にはほとんど費用がかからず、引き取り代と廃車手続き代350円のみとなります。
所有者が亡くなった場合の廃車方法や料金はどう変わるの?
所有者がなくなっている場合の廃車方法とはどうなるのでしょうか。
所有者がなくなっている場合は、親族が代理人となって陸運支局で廃車手続くを行います。
この場合に必要となるのは、
となります。
遺産分割協議書は時間がかかりますので早めに用意するようにしておきましょう。
料金的には、通常の廃車とそれほど変わる事はありませんので安心してください。
改造した車はパーツをそのまま廃車にした方がいい?それとも外して個別で売った方がいい?
改造した車などで売却可能なパーツがある場合には、そのまま廃車にするよりも外して個別に売却するほうが得策です。
オークションなどで自分で売るのもよいでしょうし、買取業者などでパーツ込みで買い取ってくれる業者を見つけて売却するという方法もあります。
買取業者で無料査定してもらって、その後にオークションを利用するかどうかを検討するとよいでしょう。
災害や盗難にあった車を廃車にする場合、廃車方法や料金はどう変わる?
災害や盗難にあった場合には、速やかに廃車手続きをするようにしましょう。
この場合は、永久抹消登録か一時抹消登録を使い分けるとよいでしょう。
盗難の場合には、車が戻ってくる可能性があるという場合には一時抹消登録をしておくのがオススメです。
そのままにしておくと税金や自賠責の費用がかかりますし、盗まれた車がトラブルに巻き込まれた場合には稀に所有者まで責任追及されることもありますので、盗難にあったら警察に被害届を出して一時抹消登録を必ず行っておきましょう。
津波や洪水などの災害にあった場合で、もはや使用できないと判断される場合には速やかに永久抹消登録をする事をオススメします。
このケースでは、消防署や市区町村役場で罹災証明書を発行してもらい抹消登録を行います。
もし、車が手元に残っている場合には、買取業者に買い取ってもらえる可能性もありますので、無料査定を受けてみるほうがよいでしょう。
ローンが残っている場合、違約金とか発生する?
ローンが残っている場合には、車の所有者が誰なのかということがポイント。
ディーラーローンなどの場合には、車名義がディーラーや信販会社となっていますので、このケースでは車の名義者と相談する必要がありますので注意しておきましょう。
これに対して、銀行ローンなどを利用していて自分名義の場合には何の問題もなく廃車にすることができます。
違約金発生する可能性があるのは、自分名義ではないにもかかわらず廃車や売却してしまったケースです。
車の名義人がどうなっているのか予め確認しておきましょうね。
まとめ
廃車する場合には、自分で行う方法、ディーラーや解体業者を利用する方法、最近では一括査定サイトを利用したりして買取業者に依頼する方法などがあります。
廃車には、永久抹消登録と一時抹消登録とがあり、自分に適した廃車方法や抹消登録を選択する必要があります。